修士論文が書けないと思ったら〜文系大学院生の悩み
こんにちは。
現在博士課程に在籍しているまるです。
修士課程に進学すると、誰もが一度は「自分は修士論文が書けるのか…?」と悩みますよね。
今回はそんなお悩みの解決策について書いていこうと思います。
修論が書けないと悩んでいる人は、将来研究者を目指しているけれども上手く書ききる自信がないという方から、そもそも研究が好きではないのに進学してしまって何を書けば良いのかわからないという方まで様々だと思います。
よって書けないの内容にもかなりばらつきがあるはずですが、どんなレベルであれ書けないという人には2つ共通する特徴があります。
1つは文字通り書かないのです。
まだ何かを書くレベルには達していないと思い続け、永遠に先行研究を読んでいる方、今すぐ読むのをやめて何か書きましょう。
あとあと消すことになって二度手間になると考えているのかもしれません。
その気持ちもわかりますが、とりあえず書きましょう。
先行研究を読んでも何を書けばよいのかわからないという方は、とりあえず自分の研究に関係しそうな部分を抜き出してwordにまとめましょう。
大切なのは何か書くことです。
書かないと自分が何に躓いているのかもわかりませんし、進みようがありません。
人に相談する時も、何らかの草稿がある場合と何もない場合では、アドバイスの質がまったく変わってきます。
草稿があれば、どこをどう直せば良いのかという具体的なアドバイスが得られます。
はじめはどんなにひどい文章でも構いません。
今悩んでいる方は、ひとまず何か書いてみるということをおすすめします。
もう1つの共通点、それは教員に相談しないということです。
修論が書けなかった、あるいは学会発表ができなかった、ゼミ発表ができなかった。
こういう人を私は何人も見てきました。
彼らは皆、人に相談しないのです。
ある日突然急にいなくなったり、もう絶対にどうにもできないという段階になってようやく「何もできていません」と先生に伝えます。
修論提出の二週間前に相談されても、当然先生も先輩もどうにもできません。
相談したくない気持ちも痛いほどわかります。
失望されたくない、怒られたくない、恥ずかしい、そういう気持ちは私も常に持っています。
しかし相談すれば、意外にも事態は好転します。
本来研究者になったり、少なくとも研究を続けたいと考えている人のほとんどは人に教えるのや、人の研究のことを考えるのが好きなのです。
一度先生や先輩に相談してみると、意外にも親身になって解決策を一緒に考えてくれます。
指導教官に相談するのが難しければ、他の先生や先輩、同期に相談してみて下さい。
以上、修士論文が書けない人の2つの特徴でした。
どちらも一歩踏み出せば状況は打破できます。
どうしても書き始められない、あるいは誰にも相談できないという方は、ぜひ一度こちらのサービスをご検討下さい。
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ご相談者様の悩みに合わせて対応させていただきます。
文系大学院研究計画書の書き方
こんにちは。
現在博士課程に在籍しているまるです。
前回は大学院受験の前に行う教授との面談についての記事を書きましたが、今回は願書提出時に必要な研究計画書の書き方についてお伝えしていこうと思います。
基本的な研究計画書は
1.研究の背景
2.先行研究との違い
3.研究の目的
4.研究手法
5.具体的な研究内容
6.得られるインパクト
と進んでいきます。
これらの順番は多少前後してもOKです。
それではこれらの項目で具体的にどんなことを書けば良いのかを見ていきましょう。
1.研究の背景
まずはその研究をしようと思ったきっかけや、その研究を巡る状況、その研究を行う上での基本的な情報について整理します。
とはいっても、個人的な思いを書くわけではありません。
例えば一人の哲学者を取り上げるならその哲学者についての基本的な情報について、日本におけるいじめについての研究を行うなら、いじめを巡る日本の状況について書いていきます。
2.先行研究との違い
次に、先行研究と自分の研究の違いについて書いていきます。
ここは自分の研究の独自性をアピールする上でも、今まできちんと勉強してきましたよということをアピールする上でも重要なポイントです。
これまで〇〇のような研究がされていたけれども、自分はこれまで注目されてこなかった△△について研究します、ということが書ければOKです。
先行研究がまったくない分野の場合は、例えばヨーロッパでは〇〇について1980年代から研究が進められてきたが、日本では〇〇についての研究は行われていない、などと書けば良いです。
いずれの場合も、具体的な研究者の名前を2〜3人挙げてきちんと勉強してきましたよ、ということをアピールしましょう。
3.研究の目的
ここは簡潔に、〇〇の△△について明らかにすることを目的とする、と書けばOK。
4.研究手法
これは少し難しいですが、どのような方法で研究を進めていく予定なのかがきちんと書けるとかなり印象が良くなります。
例えば〇〇によって提唱された△△解析を分析に用いる、など具体的に方法論が決まっていれば、積極的に書いていきましょう。
5.具体的な研究内容
ここには実際にどのような手順で、どのような内容の研究を進めるのかを書いていきます。
6.得られるインパクト
最後に、これを研究することで〇〇が明らかになる、△△についての新たな視点が得られるなど、自身の研究が何に寄与するのかを書いていきましょう。
研究計画書はだらだらと目的もなく書いてはいけません。
上のフォーマットを参考にしつつ、順序立てて論を展開していきましょう。
ここまで研究計画書の書き方について解説してきましたが、実際に書いてみたけど誰かに添削して欲しい、これを読んでも書き方がイマイチわからない、という方はココナラで添削を依頼してみませんか?
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文系大学院受験を決めたらはじめにすること〜面談編〜
こんにちは。
現在博士課程に在籍しているまるです。
修士の入試を受けたのはもうずいぶん前になりますが、かつてを思い出しながら情報発信をしていきたいと思います。
さて本日のテーマは、教授との面談です。
外部大学院の受験を決めたらまず何をするか。
まず一番にすべきことは、説明会に足を運ぶことです。
入試の概要は説明会に行かなくても大体把握できますが、説明会は未来の指導教官や研究室の雰囲気を知るチャンスになります。
日程があえば必ず参加するようにしましょう。
もし参加できなかった場合や、参加したのに指導教官にあいさつするチャンスがなかった場合、受験前に一度面談をする必要があります。
指導教官のメールアドレスをネット上で探し、まずは面談のアポを取ってください。
というわけで、必ず受験前には指導教官と対面する機会があります。
多くの人は、ここでどのように振る舞うべきなのか悩むことでしょう。
先に言っておくと、大学教員は多種多様であり振る舞いに正解はありません。
一番良いのは、あなたの研究とあなたの人柄を知ってもらうことです。
とはいっても「よし、ありのままの自分で挑もう!」と思える人はそもそもこのブログを読んでいないでしょう。
というわけで、私が思う面談での振る舞い方について以下で解説していきます。
あまり優秀さはアピールしない方がいい
おそらく多くの人は、面談で教授と同レベルの知識でもって議論を繰り広げ、対等に渡り合える人材にならなければと考えているのではないでしょうか。
もちろんこういった振る舞いが絶対にNGというわけではありませんし、こういった人材を好む教授もいます。
しかし個人的には、こういう振る舞いをすることはややリスキーだと考えています。
なぜなら、学部生の知識や議論はそもそも稚拙であることの方が多いからです。
ほとんどの学部生はすごくない
このように書くことをどうか許していただきたい。
これは決して学部生を馬鹿にしているわけではないのです。
自分はもちろん、いまや優秀な研究者となった同期、後輩のことを考えても、今思うと入学したばかりの頃はまだまだ未熟でした。
だから無理して背伸びする必要はありません。
もちろん面談までにきちんと基本的な勉強をしておく必要はありますが、あとは自分の研究について今できていることとこれからやろうと考えていることを伝えれば良いのです。
議論は院に入ってからたくさんできます。
面談では議論よりも、教授の質問にきちんと答えること、アドバイスを素直に聞くことのほうが大事です。
学部生の頃は、自分では議論をしたつもりでいても、単に相手の意見やある学説を根拠なく否定しているだけの場合が少なくありません。
そのような稚拙な議論を繰り広げると、教授によってはよくない印象を与えてしまいます。
いわゆる優秀な研究者像を捨てて、ありのままの状態で面談に挑みましょう。
考えておくこと
面接の際に聞かれるであろうことは非常にシンプルです。
①現在までの研究状況
②今後どのような研究がしたいか
この二つを明確にしておけば大丈夫。
長々と話さず、完結にまとめましょう。
以上、大学院入試のための面談の心得でした。
皆様の面談がうまくいくことを願っています。